2012年3月23日金曜日

トロンボテストとヘパプラスチン、違いを教えて下さい

トロンボテストとヘパプラスチン、違いを教えて下さい







トロンボテストはビタミンK依存性凝固因子(Ⅱ、Ⅶ、Ⅹ因子)活性を総合的に測定し、経口抗凝血薬のコントロール状態を知るための検査法です。



トロンボテストでみた抗凝固療法の治療域は6~15%で、5%以下では出血の危険性が増大します。最近、PTのINRによる治療域の基準化が進められており、この治療域は2.0~3.0です。また、凝固因子の阻害作用をもつPIVKA-II(ビタミンK欠乏性蛋白-II)の影響を受けます。



ヘパプラスチンテストは外因系および共通系の凝固因子活性を総合的に見るプロトロンビン時間と本質的には同意義の血液凝固検査の一つです。



PIVKAの影響を受けない点がトロンボテストと異なっていて、より鋭敏に肝実質細胞の合成能を反映します。そのため、肝臓の合成能の障害や、ビタミンK欠乏状態のスクリーニング、重症度判定、経過観察などに利用されます。

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